魔王降臨
魔王降臨 ストーリー
ある晩、闇夜にまぎれ封印された魔王を
復活させる一人のボロを纏った女性の姿があった…
剣と魔法の勢力が剣に傾いたルクレチア、
そこではユリウス国王が唯一の肉親である
王女アイリスの結婚相手を探す事で躍起になっていた。しかし、アイリスはかつてルクレチアを救ったと言う
勇者ハッシュフォード=ワイズマンのような
強くたくましい男が良いという…勇者ハッシュ、それは十数年前…王妃をさらい辺境で謀反を起こした、かつてのユリウスの腹心ガウス=ラインハルトの謀反を魔導師サブリナと共に鎮圧したルクレチアの勇者。しかし、その後ハッシュもサブリナも行方不明となり、今では死んでしまったと言うのがもっぱらの噂。しかも、生きていたとしても国王ユリウスと変わらぬ高齢の身。そこで国王は一計を案じ国中の我と思わんものを集めて闘技大会を開きその優勝者を新しきルクレチアの勇者として姫の夫とする事を画策する。もちろん、それは腹心の部下を利用して大会優勝者を裏工作し、有力な諸侯との政略結婚を姫に諦めさせる為の口実であるのだが…
国王ユリウスの勧める政略結婚を頑なに拒むアイリス
決勝でぶつかり合う二人、わずかの差でラディが勝利を収める。
そんな、闘技大会の噂を聞き参加したのが主人公ラディ=オルステッドとその友人にして魔法学校首席の若き魔法使いシーザ=ストレイボウである。彼らの強さは鬼神のごときで、国王の支援を受けた諸侯達を次々と破っていく。ついに、決勝でぶつかる二人。ただ強くなりたいと言うラディと、 国王になって理想の世の中を そして行方不明の妹の捜索を願うシーザ、 二人の戦いは国王の思惑を超えて見事な戦いであった。軍配はラディにあがり、 感動した王はラディを新しき勇者としアイリスの夫とする事を宣言する。しかし、その夜新しき勇者を祝う為の晩餐会を襲う サイサリス=ロナ率いる魔王の手勢があった、 迎え撃とうとするラディであったがサイサリスの手勢の前に 一捻りにされてしまい、魔王の手でアイリスはさらわれてしまう。
王を前に手を取り合い、 助け合う事を誓うラディとシーザ
そこでラディは新しき勇者として目前で姫をさらわれた意地を持って アイリス姫探索、救出の任務を買って出る。そこに同行するのが親友のシーザ、 自分はサブリナの代わりだと同じくユリウスに対して志願する。
二人はまず行方不明の勇者を探し出し、
魔王討伐の情報や魔王の弱点を知ろうとするが、
勇者のこもると言われる山には人影は無く、
ただ一人無口な修行僧がいるのみであった。仕方なくふもとで一夜の宿を探してたどり着いた一軒の家、
それこそがかつての大魔導師サブリナの住まいであった。
二人はサブリナに助けを請うと山で出会った男の話をする、
そうやはり彼こそが勇者ハッシュであったのだ。そして同時に二人はハッシュやサブリナが町を去った事情を聞かされる。
複雑な気持ちになる二人…そこへ襲い掛かるサイサリスらの手勢によって、
静寂を引き裂かれるが、見事に返り討ちにして追い払う事に成功、
ただしシーザはサイサリスの部下に行方不明の妹
イレーヌ=ストレイボウがいた事を知り驚愕する。山に戻り、ラディとサブリナの必死の説得でハッシュを加えた手勢は、
妹を救出する使命にも燃えたシーザもあって士気が上がる。
そして魔王のこもる山へと進撃する一行は迎え来る強敵を次々と討ち取っていく、 途中ラディは魔王軍参謀長アシュレイ=ダンケルクの術中に陥り討ち取られそうになるがハッシュに救われる。 シーザは妹の説得を試みるが、正気の妹からは魔王の正体をガウス=ラインハルトだと知らされた上に 彼に惚れていること、更には辺境をほったらかし税額だけを上げるユリウス陛下こそが真の悪ではないかと告げられる。 仲間達にも襲い掛からんばかりの妹の姿に、仕方なくシーザは泣きながら妹を斬るのであった…
怒りに震えた一行は現れた魔王を斬ることに成功するのたが、 倒したはずの魔王はかつての ユリウスの影武者ギュスター=ハウンドで死に際の ギュスターからユリウスがルクレチア中央以外で どれほど忌み嫌われているのかを知らされる。 病の身体を圧して一行に着いて来ていたハッシュは その事実を前に力尽き、 魔剣ラグナロクをラディに託すと息絶えてしまう… 悲しみに暮れる一行…行方知れずのアイリス王女… すると静寂を破って一人の恐るべき手だれの剣士が現れる、 そう復活した魔王と呼ばれし男ガウス=ラインハルトその人であった、 仲間を殺され怒りに燃えるガウスの前に、 気持ちの沈んだ3人は相手ではなかった、 一瞬にして討ち取られるシーザ… サブリナとラディは仕方なく一旦城へと引き上げたのであった。
城へ戻り事の次第を報告するラディであったが、 生きて帰ってきたラディらを魔王が化けた偽者ではないかと疑うユリウス、 諌めようと顔を上げたラディの前にあったその顔は ユリウスではなく、ギュスターハウンドのそれであった…
直ちに剣を抜くと斬り捨てるラディ、 しかしつかの間の静寂は次の瞬間凍りついた… 死んだギュスターの顔がユリウスのものに戻っていたからだ。 そこへ現れる城中の兵士達、 ラディとサブリナは王殺しの罪を問われ。 「魔王」と呼ばれてしまう、 必死に事情を説明しようと試みるサブリナであったが、 国王を殺された事で暴徒となった兵士達には通じず、 逆に胸を槍で刺し貫かれるサブリナ。 息も絶え絶えのサブリナは自分の無実を晴らすためにも、 自分達の思いを託すためにも最期の魔法の力で ラディを魔王山に送り届けると兵士らに討ち取られ息絶える…