演劇ユニット「ZERO BEAT.」第1回旗揚げ公演!!『Fehde〜針の尖〜』脚本・演出:町田誠也

-西暦2000年。年末に起きた凄惨な一家殺人事件。全てはそこから始まった-
時効撤廃によって継続する事件だが、その後も捜査は何ら進展を見なかった・・・
裏社会に身を置く存在しない事にされた男。そして事件の実行犯である存在を失った男。
謎に包まれた暗殺者。そして暗躍する組織。
「大体僕は死刑反対だ・・・」
17年を経て解る陰謀と殺意が過去を暴き、不幸の連鎖が人を復讐の深淵へと巻き込んでいく。
「悪の報いは針の尖」「針の上で天使は何人踊れるか?」
全てを知った時、物語は宿命と言う名のドラマが幕を開けそして報いと言う名の結末を迎える…

主題歌「Was es bedeutet」

作曲:鍋嶋圭一
作詞:町田誠也
歌:YOKO/篠崎仁子(みついろ)

★試聴
PCの方はコチラスマートフォンの方はコチラ

2017年6月21日(水)〜25日(日) 全9公演

6/21(水) 19:00
6/22(木) 14:00/19:00
6/23(金) 14:00/19:00
6/24(土) 13:00/18:00
6/25(日) 12:00/16:00

※受付開始・開場は開演の30分前。
※開演5分前を過ぎてのご来場は、ご予約がキャンセルになる場合がございます。お時間に余裕を持ってのご来場をお願い致します。

下北沢Geki地下Liberty
〒155-0031
東京都世田谷区北沢2-11- 3イサミヤビルB1F
TEL:03-3413-8420

全席自由席
・前売¥5,000
・当日¥5,500

チケットの予約方法と購入窓口について
・プレイガイド(予約開始4/20(木)19:00start)
【チケットペイ+Famiパス】

★ファミリーマート精算・発券、入場整理番号付。
※コンビニ支払いの場合、「入金」と「発券」の2回、店舗にご来店頂く必要がある場合があります。予めご了承ください。
※発売から一定期間を過ぎますと、「入金」と「発券」が同時にできるシステムに自動で切り替わります。
ご利用の際は予め、支払い・発券手順をご確認ください。
・予約(当日精算券)
https://ticket.corich.jp/apply/82570/
※一般受付は6/5より開始予定。
*チケット記載の整理番号順にご入場頂きます。整理番号は、(1)チケットペイからご購入のお客様 (2)当日精算のお客様 の順に早い番号が発行されます。尚、当日精算のお客様の整理番号は、当日に受付をお済ませ頂いた順となります。

お問合せ
・Eメールアドレス:zerobeat.3210@gmail.com
・電話番号:03-5356- 8897

斎藤貴裕/山下慎悟/西村侑樹/中條孝紀(座長) 以上 ZERO BEAT.

上地慶/小野寺博/香取佑奈/久野木貴士/
竹内幸輔/鍋嶋圭一/maica/町田誠也(R:MIX)/
松山コウ/水月舞(50音順)

企画:ZERO BEAT. 制作協力:零

※未就学児入場不可
※お花に関しましては、アレンジ花のみの受付となります。6/21(水)12時以降に劇場住所にお願い致します。

2016年4月末
僕は前事務所の興行責任を負う形で引責辞任しました。
もっと言うと、実は2月に興行を降りてしまっていたので
実は2月~ずっと暇だったのです。

で、会社を辞めて諸々の整理をしたり、
未来への提案仕事をしたりと色々してましたが、
2016年は僕の人生で最も暇な一年でした。

暇な時に僕が心がけている事が一つあります。
下を見ない事。

「上を見ればキリがないし、
下を見たら果てしない・・・」

下を見ていると、大体人間は楽しい事にありつけないので
常に楽しそうにしていました。
実際は色々大変だったけれども、
全て楽しむようにしていました。

前の事務所の社長は色々と最後まで優しかったし、
その後手を差し伸べてくださる人の数にも嬉しくなりました。

そんな暇な時間に、僕に付き合ってくれた一人の男がいました。

名前は「中條さん」
ある飲み屋へ行った際に
「町田さんですよね?一方的に存じておりました」と丁寧に挨拶くださいました。

その後、何度か飲んだ時、彼は僕に
「この前ダウン症の舞台を観に行ったんですよ。」
と喋り始めました。
その日は僕と宮崎重信さんが一緒だったので、
二人は目を合わせましたが、黙って聞く事にしました。

「僕、ダウン症のダンスの話とかは聞いていたんです。
けど演劇ってそんなに簡単なモノじゃないじゃないですか?
だから観に行く前は物凄く嫌だったので、
露骨に否定的だったんですよ・・・」

わかる、わかるよその感じ、
僕も通り過ぎたところだから(笑)

「で、付き合いで行くことになったんですけど
どうせああいうのって『頑張れエンターテイメント』じゃないですか?
身内だけ喜んで、頑張ってるねみたいな。
そういうのが想像できたんで、微塵も期待してなかったんですよ。」

そう、俺も本当にそう思う。
そういうのを商売にする人たちも好きじゃないし、
そこには未来は無いと思う。
僕もメッチャそれを考えました。

「そしたらオープニングでやられちゃって、
本気でカンフーしてるんですよ。
上手いとか下手とかじゃなくて、もう本当に本気で、
あんなの高校生の頃に忘れたような奴じゃないですか。
そしたら見入っちゃって、物語に気付いたら没入してしまって
演技も上手くは、ないんですけど物凄く訴えて来るから
最初は彼がダウン症で彼が健常者でみたいな事が気になっていたのが
全く気にならなくなって・・・」

流石にその辺で宮崎さんと一緒に笑った後で
「それ、俺の作品やん。つーか、この人出てたし(笑)」
とネタバラシをしました(笑)
そして瞬間で仲良くなりました。
こんなに目の前で力説されて褒められたのは初めてかも知れません(笑)
すっかり、やられちゃいました。

その後色々あって、ある日僕は「中條さん」に呼び出されました。
「誠也さん、新しい演劇の団体を旗揚げしたいんですが
座付き作家になって貰えませんか?
お金も見合わないと思います、
サイズ感や出演者も誠也さんのキャリアからしたら物足りないかもしれません。
けど俺、この世界で一旗あげたいんです!
その為に力借りることは出来ませんか?」
彼の真剣な眼差しに僕は即答しました。

「掛け持ちで良ければいいですよ」

と、僕は暇な時期に遊んでくれた人を大切にしたいんです。
忙しい時に、売れてる時に仕事を振ってくださる方って、
まぁ、ある種のブランド好きだと思うんです。
けど、色々ブランドが無くなった後のオファーって大事じゃないですか。

『ZERO BEAT』彼らに会ってみて僕が思ったのは
「現代劇で悲劇」だな・・・
なんとなく感じた事でした。
打合せ1時間ぐらいでなんとなく浮かんだ物語は
「復讐劇」だったのです。

で、どうせならと。
R:MIXが昔やっていた「必殺シリーズ」フォーマットに乗っけて
キャラクターも出張させる感じで描いちゃえと、
この物語を書き下ろしました。

町田としては久しぶりの現代劇です。
「最高はひとつじゃない2014」のジュリパート以来かも・・・

本当に滅多に描かないんですよ。
取材とか、背後を関係調べたりとか面倒だから(笑)
けど、なんだかとっても町田らしい物語が出来た気がします。

『ZERO BEAT』Pures以来の「座付き」です(笑)
こういう団体で主宰じゃないのも初めてだし、
メンバー全員年下ってのも初めてですが、
なんか楽しくやろうと思っています。
来年は忙しそうだからいつまで出来るかわかりませんが、
精一杯楽しもうと思っています(笑)

日常にモヤモヤしている方、
怒る事を抑えている方是非足を運んでください。
「魔のシリーズ」で鍛えられた暗黒と、
その後の数多い作品で鍛えられたドラマ力でお待ちしております。

2017年4月27日
R:MIX座長 ZERO BEAT座付き作家
町田誠也

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